月の窓から

Late, by myself, in the boat of myself

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

梅雨と花

雨のささやきは弱く発光するように、私のすぐそばにいる。 さようならの言葉も届かないくらい、遠く離れてしまった。 外へ出ると、勿忘草が今年の花を終えるところだった。 ビニール傘に大きな雫が流れる。 「笑っていた私のことを覚えていて」 不意にそうこ…